他の EM (Engineering Manager) から「THE TEAM 5 つの法則」という本をオススメされたので読んでみた。
読書感想文を書いておく。
とても読みやすい
内容とあんまり関係ない話ではあるが、スラスラ入ってくる感じの文体で非常に読みやすいと感じた。
理解が難しい箇所がほとんどなくて、読んでいてストレスがなかったのが印象的。本ってしばしば「途中まで読んだはいいもののまた再開するのが億劫で積まれていく」みたいになりがちかと思うが、そういう気持ちにはあんまりならなくて、サクッと再開する気持ちになれたというか、気楽に読めるというのはとても良いと思った。まあ内容に興味があったから早く先を読みたいっていう気持ちだっただけかもしれないが。
およそ 300 ページくらいでそんなに多くないのもあるけれど、サクッと読める感じでオススメ。
モチベーションの話
「モチベーションを出せ!」「気合だ!」等と言われてもモチベーションがあがらない (何なら下がるまである) というのは体感、あるいは体験として感じていたところではあるが、じゃあどのようにすればモチベーションが上がるんですかね、っていうようなことが書かれていてこのへんはとても興味深かった。
書かれていたのは結局のところ、「何にモチベーションを見出すのかは人それぞれだから、モチベーションを高める “それ” をお互いに提供できるように努めような」というような話なのかと理解していて (雑理解かもしれない)、まあそれはそうですよね、って思うところ。
なんだけども、そもそも「各々が何にモチベーションを見出すのか、あるいは何にモチベーションが下がるのか」っていうのをちゃんとチームの人々がお互いに知っているんだっけ?言語化できてるんだっけ?というとあんまりそんな気はしなくて、なのでそのへんの認識を合わせる何らかの催しみたいのはやってみたら面白いかもねぇ、等と思いながら読んでおったわけである。
だいたい「何がモチベーションになるか」なんて自分のことですら良く分かんない事柄ではありそう。
もう少し細かいモチベーションの話
本書には「4 種類のモチベーション」というのが紹介されていて、それは以下の 4 つであると。
- Philosophy (理念・方針)
- Profession (活動・成長)
- People (人材・風土)
- Privilege (待遇・特権)
これのうちのどれか 1 個にモチベーションを感じるというよりは、4 つそれぞれにどんだけモチベーション感じるかっていう感じで、ダイヤモンド的なグラフにできるようなものなんだろうと思う。
これらの分類分けっていうのはなんとなく"分かる"というか、これを念頭にメンバーの顔を思い浮かべると「あーあの人はこれにモチベーション感じてそうだなー」等と思い当たったりするような気もしてくる。
これを意識しながら 1on1 に望んだりすると、ちょっと相手への理解の解像度が増したりするのかもしれない。現在担当しているロール (マネージャなのか、そうでないのか、とか) によってどの類のモチベーションを感じやすい、みたいなのもありそう。
あとこれは他ならぬ自分自身がどれにモチベーションを感じているか、ってのを考えるのにも役立ちそう。セルフモチベートに用いるというかね。そういうの考えて整理しとくのも大事かと思われる。自分のような「最低賃金がまあまあであれば、あとは Go 書ければだいたい凄く満足するんだけどなー」みたいのは、「待遇そこそこ、活動強め」くらいな感じでモチベーション感じているのかなー、のように分類されるんだろうか。